50代で会社依存から抜け出すためのオンライン創業法

僕は、今までずっと一つの会社で30年以上同じ職種(システムエンジニア。以下SEと記載)をやってきました。20代、30代の頃は深く考えもせず、ただ目の前の仕事を「忙しい忙しい」といいながら、がむしゃらにこなしてきました。忙し過ぎて、たまの休みが取れると、それこそ寝溜めしたりパチスロしたりと自堕落な生活を送っていました。40代後半になり、SEとしての自分の限界を感じ、「このままではいかん。なんとかしなきゃ、なにかを変えなきゃ。」と思い、人生で初めて40代むけの起業塾に入りました。そこでは、同じように会社に勤めながら自分の人生を変えようとする40代、50代の多くの仲間が自分ビジネスを作るために勉強していました。僕はこの環境下で自分の人生を根本から変えることに向き合い始めました。
今回、足掛け8年に渡って、給料以外の収入源を得るために僕が実践してきた「行動」それにその時の「感情」についてまとめてみました。あなたの参考になれば幸いです。

会社にバレるのは絶対にイヤ!

会社の給料以外に収入源を持たない僕が、会社依存から抜け出すために考えたこと、それは、

「給料とは別の収入源を作ろう」

ということでした。(当然といえば当然ですが…)

起業塾に入り、お金を稼ぐことについてレクチャーを受ける中で、最初に講師であるメンターは、「セミナー講師で稼ぐ」ビジネスモデルについて説明をしてくれました。いわゆる、セミナー会場を借りて、少人数の受講生を相手に、自分の専門のなにかをホワイトボードなどを使いながら講義する、そして受講生に変化を起こす、というビジネスモデルです。

でもその講義を聴いている時、僕の中では、「セミナー講師で稼ぐ」という選択肢は現実的には、「無いかな…」と思っていました。なぜなら、会社にバレるとまずいから。もし誰か知り合いに、そんなこと(セミナー講師をしていること)をして裏で稼いでいるのがバレたらまずい!そう思ったからです。

「会社一辺倒の毎日から抜け出したい。なにかを変えなきゃ。」そう思っていながら、一方で、会社にバレるかも知れない稼ぎ方ではやりたくない…。この当時(起業塾入りたての頃)は会社に後ろめたさというか変な罪悪感がまだあったんです。「絶対に会社にバレてはならない」これが当時の僕のマスト(絶対要求)でした。

それに対してメンターは、「サラリーマンを20年以上も続けていると誰もが陥る最初の壁だよ」と優しく教えてくださいました。自身も30年間会社の営業を勤め上げたメンターはなんでもお見通しでした。いま思い返しても当時は、会社にどっぷり依存していたんだなと思います。

そしてあるとき、メンターから、セミナー講師で稼ぐ方法とは別の、会社にバレない稼ぎ方があるよ、と言われたんです。それは、動画コンテンツを作ってインターネットで売るという稼ぎ方でした…。

きっかけはこの言葉でした・・

「動画コンテンツを作ってインターネットで売る。これなら相葉さんも顔出しなしで十分やっていけますよ。」

最初にこのやり方をメンターから聞いたとき、「これだ!」と思いました。はやる僕にメンターは、自分で稼ぐうえで大切なことを教えてくださいました。

中でも一番響いた言葉が、あります。それは、「お客様の悩みを考え抜いて役に立とうとしてください。そしてお客様に改善点をもらうと「感謝しかない」と思えますよ」というものでした。

ほかにも「顔出し不要」「押売りも不要」「一通りやってみることが大事」など、いくつも大切なことを聞いたのですが、「お客の悩みを考え、役に立とうとする」「最後は感謝しかなくなる」この言葉が最も僕の心に響きました。

思えば、今から30年以上前、会社入社当初の僕の基本心情は、「お客様のために働く。お客様の役に立ってなんぼ」でした。いまでいう「お客様ファースト」ですね。お客様  会社だったんです。お客様のために、夜通し頑張ってシステムを構築して、そして現場に導入して、それを使っていただいて喜んでもらう。とてもやりがいのある仕事だし、誇りを持って取り組める仕事であり、これからもずっと続けたい、そう思っていました。

でも、だんだんとわかってくるのですが、会社では、自社の利益にならないことは基本的に「悪」とみなされてしまいます。(当然といえば当然なのですが、、、)たとえそれがお客様からの依頼であっても、自社の利益に繋がらないなら、「受けるなよ、お客様のその依頼…」なんて平気で上司に言われ、現場対応に四苦八苦することも一度や二度ではありませんでした。(「事件は現場で起きてるんだ!」というフレーズに共感したのはいうまでもありません(笑))

お客様先でお客様と相対しているときは「お客様ファースト」でも、ひとたび会社事務所に戻れば「上司ファースト、会社ファースト」で行動する。そんな会社生活を長年続けているうちに「お客様の役に立って喜んでもらう」というより、「上司のいうことをきちんとやって上司に喜んでもらう、評価してもらう」が「当たり前」になっていきました。当然、僕のベクトルも、お客様  会社になっていきました。そして、いつしか上司との人間関係にも疲れて疲弊していきました。

そんなとき、メンターから教えていただいた、自分で稼ぐうえで大切なこと「お客の悩みを考え、役に立とうとする」「最後は感謝しかなくなる」・・・素直にワクワクしました。

「やってみたい」「自分の商品で誰かの役に立ちたい」素直にそう思いました。

なぜ、オンライン講座なのか?

「動画コンテンツを作ってインターネットで売る」・・・どうやってやるんだろう?でもその前に、なぜオンライン講座なの?本当にこれで稼げるの?他にはもっとないの?お金はかからないの?期間はどれくらいでできるの?それから・・・疑問はつきませんでした。聞きたいことは山ほどありました。はやる気持ちを抑えメンターの言葉を待ちました。

メンター曰く、「大事なことは、ビジネスの構造を知り、商品開発、マーケティング、セールス、デリバーというビジネスの各プロセスを理解し実際に自分でやってみること。そしてお客様にフィードバックをいただきうまくいってない部分を改善することです。」「この『一通り』を早く実際に経験してみることが重要です。自分で稼ぐ、自分で商売するということを肌で感じ、体感することができるから。」

さらには、「ただ稼げばいいんじゃない。これから数ヶ月かけてやることはほんのきっかけにすぎません。ビジネスは対面でもオンラインでも一緒。大事なのビジネスのプロセスを知り実践すること。お客様にスタート地点に立っていただいて順番通りに1段ずつ階段を登ってもらう。そのプロセスを僕らは設計するんです。そして最終的に、お客様がスタート地点に立っていた時よりも良い方向に変化した、ということを、お客様自身に実感してもらうんです。ビジネスとは、お客様の悩み・望みを解決し、それに見合う正当な対価をいただく、そういうことなんです。」

「まずは『一通りを回せるようになる』ことが大事。一通り回せるようになったら、あとは、改善したり応用したりで自分なりに稼ぐ方法を自分のなかで再現できるまで継続する… こういったことを小資本、短期間で実践できるのが『動画コンテンツを作ってインターネットで売る』ビジネスモデルなんです。」

「ビジネスに近道はないんだな…」そう思いながら、サラリーマンの世界では全く聞いたことのなかった、自分で稼ぐ方法のヒントを興味深く聞き入りながら、僕はICレコーダーを机の前に置き、一言一句聞き漏らすまいと必死にノートにメモを取っていました。

動画講座はシナリオ、コンセプトが命!

「ビジネスに近道はない」・・言い知れぬ不安もありました。けれども、覚悟が決まったような気もしました。「とにかくやってみよう、トライしてみよう」

まずは僕自身の現状を客観視するところからはじめました。自分のこれまでの知識・経験・スキルを棚卸しするためです。自分はどういう人間でどんな経歴を持ち、どんな考え方をしてどんな夢や希望を持っているのか…「自分史」を書いてじっくり自分と向き合い’自分の棚卸’をしてみました。

さらには、最初はもたもた、悶々としていましたが、会社以外の新たな世界(起業の世界)に足を踏み入れ、給料以外の収入源を必ず稼げるようになる!と覚悟を決め、様々な情報を集め出しました。正しい方法を、正しい順番でやる「ビジネスの王道」にチャレンジしてみました。

まずは、全体設計からです。

◆オンライン講座はシナリオが重要
オンライン講座を作るには、シナリオつまりコンテンツ(中身)の構成が重要です。テンプレート(雛型)はあるのですが実際に自分で考えたアイデアをこのテンプレートにあてはめるのはカンタンではありません。誰に、なにを、どの順番で伝えるか?お客様を知る努力をした上で王道のテンプレートにあてはめていきました。

◆商品コンセプトを決める
最初に商品コンセプトを決めますが、これがなかなか決められません。「仮決めでもいい」、そういわれても、考えが及ばないんです。実際に以下の5つの質問に答える形で自分の商品を考え、言葉にしていきました。

Q1 あなたの商品を一言で言うと?
・・・自分の商品の特徴を「こんな人が、こうなれる」という型にはめていきます。つい、機能や性能の説明をしてしまいがちになるのですが、そうではなく、「現状こんな悩みを抱えている人」が「こんな理想の状態」に近づけます。。。といった形で自分の商品を考えていくんです。

Q2 その商品を買うお客様はどんな状態か?
・・・痛みを避けたいのか?快楽を得たいのか?どんな状態にお客様がいるかを考え掘り下げていきます。その状態がわかればそれを解決する方法がわかるはず、、、そしてそれを言葉にしていくんです。

Q3 なぜお客様はあなたの商品を買うのか?
・・・ここでは自分が信頼されるポイントがなにか?を考えます。何を伝えることで信頼してもらえるか?実績がある、自分が実践してきた、とか、自分も同じ悩みを抱えていた、というのもいいです。

Q4 どんな場面でお客様は最も感情的になる?
・・・自分のことをわかってくれている、と思ってもらう、親近感が湧くようになってもらうための質問です。お客様が焦ったり怒ったりしている、まさにそのときの心理を描写してみるんです。内部対話(=心の声)を言語にしてみるんです。

Q5 なぜあなたの商品はお客様を変化させることができるのか?
・・・そうは言ってもそんなに変われるの?と言うお客様の「なぜ?」の疑いに対する証拠を出す、いわゆる反論処理を考えます。

こうした5つの質問の答えを脳みそフル回転で考えて、紙に書き出してみて、その上で自分の商品を60秒で説明する、これが商品コンセプトを決めるということ・・・

きつい、正直きつい、全然出てこない、言葉が・・・

最初は投げ出したくなりました。でも、何回も何回もトライするうちにちょっとずつ、形ができてきました。たとえ時間がかかっても諦めずに考え続けること。昨日より今日、今日より明日、、、だんだんお客様のことを考えるのが楽しくなってきていることに気づきました。そしてずーっと考えていると(会社で仕事中もです!)あるとき、ふっと言葉が降ってくるんです。そしてついにはまがりなりにも自分の商品コンセプトを言語化して言葉で定義できるようになっていきました。そしてまたそれを何度も何度も見直して、修正して 、「いい感じじゃん」と満足げにニヤついている自分がいました(笑)

アウトプット中は「編集」しちゃダメ!

「オンラインで動画を作ってインターネットで売る」・・どうにかこうにか商品コンセプトを作ったら次にやること、それは講座の内容を設計することです。

◆お客様が登れるステップを設計する
全体の設計もそうですが、このオンライン講座それ自体も、お客様が「自分でも出来そう」と思ってもらう必要があります。まずは以下のような王道の章立てで講座の大項目を作ります。

1. 全体説明
このプログラム(商品・サービスのこと)の全体構成・流れを説明。最初にこの講座をみる人が「これをやれば大丈夫なのか、よしやってみよう!」と思えるような説明をします。 

2. 現状分析+目標設定
いまの状態、現状を分析し、問題・課題を明確にします。そして最終的に目指すところを設定します。

3. 原因/課題
現状の原因を明示します。さらに表面上の問題だけでなく、お客様が自覚していない真の原因まで明示できるとなお良いです。

 4. 解決策
現状と原因を明確にしたら、次にそれらを解決するために必要なことを明示します。複数の解決策でも構いません。

5. 実行
解決する手段で何かしらの行動(アクション)を伴う場合はそれも明示してあげます。

6. まとめ
最後にプログラムのまとめとして、再度伝えておきたい大事なことや次に広がる世界などを明示してあげます。

◆具体的な手順
実際に作業するときはこんな感じで進めます。

1. 大項目を紙に書き写す
上記の章立てを紙に書き写します。パソコンのテキストエディタに書いても可です。

2. それぞれの項目ごとにキーワードを出す。
それぞれの項目ごと(全体説明、現状分析、…)にキーワードを出していきます。いわゆる「要素出し」というものです。

3. その後キーワードを組み合わせたり削ったりという編集を行い、最終的に伝える内容を決めていきます。

<ポイント>
ここで大事なこと、それは、「アウトプットしている間は「編集」してはいけない!」です。最初は思いついたものをとにかく出す、紙に吐き出してみる、キーワードだけでいいのでとにかく出す!ここでやることは編集しないでガンガン出すこと、とにかく全部出すこと!全部アウトプットすること!アウトプットしている間は、決して編集してはいけない!編集はアウトプットがいったん終わってから!

こんな感じで自分で考えた講座の設計を実際にやってみるのです。これまで会社でもこんなに考えたことないっていうぐらい、ほんと頭から火がでるんじゃないか?というぐらいまで考え出してみる!ということを実際にやってみるんです。

◆とはいうものの・・・
最初は言語化がなかなかうまくできません。キーワードだけって言ってもやっぱり「言葉にする」って実際はとても難しいんです。最初はどうしても、ちょっと書いては編集して、またちょっと書いては編集してと、あーでもない、こーでもないと悩んで、また違う言葉を並べてみたり…なかなか先に進まない、そんな時間を過ごしました。

自分の考えの浅さ、知識の足りなさ、広がりの少なさ、、、「どーしようもないな…」と自分に落胆しながら変な汗をかきながら、いろんな思いをこのとき感じました。それでも何回も何回もこの作業をやってみたんです。

この過程で得たことは、なにか目的のものを作ろうとしたとき、まず、ラフにアウトプットをいっぱい出す、あまり体裁とか考えずにとにかくいっぱい出す、そして後から考え編集する、という習慣でしょうか?腹落ちするまでなかなか要領を得ないのですが、いまなら言える「出す時はひたすら出す編集するのは別時間に!」これを意識するだけで、いろんなことに応用できるようになります。そして、なんとかかんとか講座の内容も設計し終えました。

ふう・・・

サラリーマンのジレンマ!?20点でいい、と言われているのに。。

こうして、どうにかこうにかオンライン講座内容の設計までやってみました。次はいよいよ商品の開発です。

「最初は20点でいいから。100点なんてないんだから。とにかく『一通り』作ってみてほしい。そしてさっさと売ってみてほしい。そうすれば、あとは改善すればいいだけだから。。。」

メンターから何度も何度も言われた言葉です。まずは一通りを作ってみよう、市場に出さないと、それが20点かどうかも分からないから…その通り、その通りなんだけど… 手が止まる・・・ 頭ではわかっている。いや、わかっているつもり… でも固まってしまう・・・ 腹落ちしていないというか、何かが邪魔をするというか…なんというか手が止まってしまうんです(悲)

「立派なものを作らないと」「失敗は出来ない」「どうしよう・・・」

気ばかり焦って結局なんの成果物も作りきれない。20点でいいと言ってるのに出来ない・・・そんなジレンマな時を過ごしました。ほんとなぜか、手が進まないんです。自分でもイヤになるくらい動かないんです、自分が!

いま思っても、サラリーマンマインドというか、「いいものじゃないと出せない」「そんな未完成品を出すのはカッコ悪い」「そんなカッコ悪いこと出来ない」こんな心理が働いていたような気がします。でもね、これだとやっぱダメなんですよね。そう、これだと一生改善が出来ないから・・

◆大切なこと、それは・・・
オンライン講座構築に限らずですが、もっとも大切なこと、それは20点でも、5点でもいいから行動して一通りを作ること!これが出来ないと、結局0点のままなんですね、残念ながら・・・これではさすがに市場に出せない。市場に出せないと、その商品・サービスがいいか悪いかも分からない。だから改善もへったくれもない。当然、売れない… 市場に出しても売れるかどうか全く分からないこの世界で、市場に出さないでどうすんの!っていうことなんです。

◆サラリーマンのジレンマ!?
でもね、サラリーマンを長いことやってるとわかるんですが、これがなかなかハードル高いんです。最初、自分だけが出来ないのかな?他の人はすんなりいくのかな?自分だけやっぱりダメなのかな?と落ち込み、悩みました。でも、実はどうもそうでもないらしい。程度の差こそあれ、多くのサラリーマンの場合、「100点を取らなければやる意味ない」とか「失敗してはならない」とか「最低あのレベルまでは作らないと」とか、とかとか・・・・

そう言って、総じて手が止まる!という傾向があることに気づいたんです。オンライン講座作りを振り返ってみると、実作業もそうですが、それ以上にこのサラリーマン的な考え方、サラリーマンマインドを変えることのほうが、もう一つの収入源を作るうえでとってもとっても大きな障壁となっていました。

『一通り』やると見えてくるもの、それは・・・

 さて、オンラインで動画を作って売る、その商品開発(=オンライン講座の作成)ですが、実際の構築作業は、最初はなにもかもが始めてで正直おっかなびっくりでした。でも、停滞しては少し進み、また停滞しては進みと、あゆみは遅いですが、少しずつ前に進むようになってきました。メインの商品開発を進めながら、売るために必要な他の成果物もスケジュールを決めて作っていきます。(当時のスケジュールは「あってないようなもの」でしたが…汗)

オンライン講座を作って売るための主な成果物としては、
 □ランディングページ(LP)
 □ステップメール(SM)
 □セールスレター(SL)
 □商品(オンライン講座)
があります。基本的に作る順番は、下から上へです。メインの商品から作っていくのがセオリーです。

□商品(オンライン講座)→□セールスレター(SL)→□ステップメール(SM)→□ランディングページ(LP)

まず商品を作る。次にそれをオファーするためのセールスレター(SL)を作る。次にセールスレターに誘導するためのステップメール(SM)を作り、最後にランディングページ(LP)を作る… こんな感じです。それぞれフォーミュラというかシナリオがあって、自分の商品をそれに当てはめて作ってみる、これらを一通りやってみるのです。

そして一通り作ったら、今度は逆の順番で(LP→SM→SLという順番で)お客様になり切って自分が作った成果物(アウトプット)を眺めてみるんです。そして最後に商品(オンライン講座)を実際に受講してみるんです。

◆実際に通しで見てみると・・・
実際に頭から順番にみていくと、
・なんかつながってない
・なんか言ってることがわかんない
・なんかへん・・・

というのがどうしても出てきます。

「これはなにをいいたいんだっけ?」「これではさすがにダメでしょう」「これはこっちにないとおかしいよね?」など・・・これはある意味しょうがないんですね。なにしろ始めてやることだから!

でもね、この「なんかへん」という感覚、これって、一通り作らないとわからないんですよね。一通り作ったからこそわかる感覚なんですね。一通り作った人だけがやれること、それが「改善作業」なんです。

なんかつながっていないところ、なんか意味がわかんないところ、なんかへんなところ。。。それらを少しでもわかりやすくしようと脳みそフル回転で改善していくんです。

正解はありません。サラリーマンのように「よし、合格だ」「これじゃ、まだダメだ」と指示してくれる上司はいません。どうすればお客様が、「これが自分の悩みを解決してくれる価値あるものだ!」と気づいてもらえるか?納得してもらえるか?それだけを考えて試行錯誤しながら作りこんでいくんです。

正直かなり大変です。でも最後までやりきったら、自分で稼ぐスキルが身につき、お客様にも喜んでもらえる、そして対価もいただける!・・・当時は、そんな「理想の状態」を想像して、口をあんぐり開けてうえを向いてほくそ笑んでいる自分がいました(爆)

LPはキャッチコピーが命!日本酒の精米のように、、、

「動画コンテンツを作ってインターネットで売る」・・・成果物の中で大事なものの一つに、ランディングページ(LP)があります。LP(エルピー)と呼ばれるものですね。これは商品をお客様に伝えるための一番最初に見える部分、いうなればお客様と初めて出会うお見合いの場」です。

このLPの最初のキャッチコピーでその人の目に止まらなければ、たとえその下にどんなにいい内容が書いてあったとしても残念ながら読んでもらえない。。。読んでもらえなければ当然それ以降も見てはもらえない、徒労に終わってしまう、、そんな厳しい現実があります。だから、LPはキャッチコピーが命なんです。

◆言うは易し、行うは難し・・・
さっそくLPのキャッチコピーを考えますが、最初は当然のようになかなかいいキャッチが浮かばない。通りいっぺんのキャッチではぶっちゃけいまいち。。。メンターにヒントをもらうと、「いったん出してからが勝負です」とのこと。。。(ここでも「とりあえず出す」は重要)

考えて考えてもうこれ以上出ないというところから、さらに深く、深ーく掘って不要なものを削ぎ落としていったとき、「共感」するような何かが起きてくるんだ。響く、共感を得るなにかが・・・「まさに削りの美学日本酒の精米具合と一緒だよ」そんなヒントを嬉しそうに教えてくれたんです。

僕は少しひきつった顔で、またもや真っ白な状態から頭から湯気が出るくらいにヒーヒーいって、あーでもな、こーでもないと考えをめぐらせました。実際こんな感じで、初めてのお使いならぬ、初めての自分商品のLPを一生懸命作っていきました、とさ!

気持ちを代弁するのがSM!ミルトンモデルを使って、、

「LP」(ランディングページ)の次は「SM」です。といってもステップメールのことですよ笑

◆ステップメールの使命は…
ステップメールの大事なポイントは、一つは「お客様を教育していく」ということ。もちろんいい意味で、です。あなたには自分の商品が必要かもしれませんよ、と伝わるようにシナリオを考えていくのです。

もう一つが「最後まで見てもらう工夫」・・・自分の商品へつなげるためにも、シナリオに従って用意したメールを開いてもらって、そして最後まで読んでもらう必要があります。いくら良い文章を書いても、開いて読んでもらえなければ自分の商品の良さも結局伝わらないという残念な結果になってしまいますから。ステップメールにも決まった型があり、この基本型を雛形にして、自分の商品に導くようにシナリオを考え言葉を紡いでいきます。以下の要領で全部で5、6通分のテーマを考えていきます。

0通目:お礼とメルマガの目的を伝える
・・・
最初は、LPからメルマガやセミナーなどに登録してくれた方へのお礼のメールです。「ご登録ありがとうございます」で始まり、「このメルマガを最後まで読むことであなたはこんなふうになれるかもしれません」と、あなたの悩みを解決するためにこのメールは必要なんですよ、最後まで読むことがあなたにとって有益ですよ、と伝えます。そして次回メールの案内をします。ここでも「明日から〇〇時にメールをお届けしますので必ず読んでくださいね!」と、明快なアクションを言葉で伝えます。

1通目:問題提起
・・・
ここでは、これまで自分の商品(=コンテンツ)のテーマとして考えてきた「お客様の悩み」を想像して、「こんなことで悩んでいませんか?」「こんなふうになっていませんか?」と、お客様の悩んでいるだろうことを書いていきます。ここで大事なのがお客様の顕在化していない気持ちを代弁してあげることです。そのために「ミルトンモデル」の手法を使って言葉を紡(つむ)いでいきます。

◆ミルトンモデルとは?
ミルトンモデルとは、「NLP(神経言語プログラミング)のモデルであり催眠療法の第一人者として有名なミルトン・エリクソンの巧みな言葉遣いを分析・体系化したものです。ミルトンモデルは、言葉を意図的に曖昧に使います。それにより、聞き手は自分自身の内的な体験に当てはめてその言葉を解釈します。ミルトンモデルにのっとった言葉遣いを行うことで、表層意識の抵抗を受けずに潜在意識にダイレクトに働きかけることができ、無意識とリソースを活用することができます。」(https://www.nlp.co.jp/000054.php:NLP学び方ガイドーNLP用語集より引用)

ミルトンモデルの端的なシーンとしては以前僕もハマった、こんなのがあります。

「どちらがお好きですか?」と言いながら、赤と青の2本のペンを相手の目の前に差し出します。すると、相手は赤(または青)のペンを「こっちです」と手に取ります。「どっちが好きか?」を聞いただけなのに、迷わず手に取ってしまうんです。

僕も以前、予備知識なしで「どちらがお好きですか?」と目の前に2本のペンを出された時、普通に「僕は青ですね」と言いながら、しっかり青いペンを手に取っていました汗。そして周りのみんなが笑っているのを見て、なんで笑っているかがすぐにはわからなかったんです。その後タネあかしをされて、「ちょーこえー」と思いました汗。これはミルトンモデルの一例です。曖昧にしながらも確実に誘導するんですね。使い方によってはかなり’怖い’手法です。

◆大事なことは・・・
もう一度いいますがここで大切なのは、「お客様の顕在化していない気持ちを代弁してあげる」こと。 悩みを抱えた人はどうしても目の前の悲惨な状況、ひどい状況に悩んでいます。目線が下がってしまうんです。例えば、「上司と口が聞けない」とか「妻の態度がひどい」とか(これは僕の過去の例からです汗)そんな時に、視点を上げる言葉で読み手の内面に訴えかけるんです。「解決すべき問題は、実は別のところにあります!」「理想の未来はこういうところにあるんじゃないでしょうか?」と読み手自身の内的な体験に当てはめその言葉を解釈してもらうんです。なるほどこうやってSM、じゃなくてステップメールを作るのか、、、と感心したものです。

その後も、2通目:原因指摘(’非常識な’原因・切り口を見つける)3通目:解決に必要なもの(解決に必要なものを提示(最後に自分の商品につなげる))4通目:V字回復ストーリー(自分の過去の経験などをストーリーに)・・・と、自分で作ってみました。

こうしてたくさんの新しい知識を自分の中に落とし込みながら自分で稼ぐスキルを、右往左往しながらも、でも確実に身につけていきました。

初めての「オトイレ」はめっちゃ苦戦する!?

「動画コンテンツを作ってインターネットで売る」・・・自分の商品(コンテンツ)をスライド(パワポなど)で作っていくわけですが、このスライド作成の前後の音声の吹き込み、いわゆる「音入れ」これがかなり苦戦しました。しかも'2箇所'も苦戦するポイントがあったんです。

(1)一つ目の苦戦箇所
最初の苦戦箇所は、シナリオを作ってとりあえず喋ってみるところ。ここでなんですが、「言葉が出てこない」のです。伝えたいことを考えてシナリオを作りそれを元にまず喋ってみる、と、やり方は分かっているんです。だけど、一番最初の収録のとき、僕は頭が真っ白になりました。自分しかそこにはいないのに、自分のパソコンの前で自分で考えたシナリオが目の前にあってそれを自分がどう伝えたいかを自分の言葉で実際に喋ってみる、しかもどんな感じになりそうかを見るためにとりあえずなんでもいいから喋ってみようというだけなのに、いざ録音をスタートすると数秒間もの沈黙が・・・そしてその後も「う〜」とか「あ〜」とか昔の大平総理(古い?)のように全然言葉が出てこないんです。完全に「キンチョー」してるんですね。めっちゃ舞い上がってしまってるんです。誰もみていないし聞いてもいないのに変な汗をびっしょりかいていました(爆)

(2)二つ目の苦戦箇所
最初の状態をなんとか脱すると、次に苦戦したのは本番収録のときの音入れです。「暗い(クライ)」そして「棒読み」になってしまうんです。ここも「やり方」は分かっています。最初の(1)で録音したものから文字起こしをしてスクリプトとスライドを作ります。(スクリプトとは、台本(セリフ)のこと。シナリオを元に喋った内容から、より細かく口語調に落とし込んだ、まさに台本です。)そして本番収録でスライドを写しながらスクリプト(=台本)を気持ちを込めて喋っていくわけなんです。そのときの音声が・・・「暗い」とにかく「クライ」んです。お通夜のよう・・・さらに「棒読み」大根役者のよう・・・

メンターからも助言があって、どうしても初めは暗い感じになりがちだから「明るく大きな声で」「いつもよりトーンを上げて」「気分をハイテンションにして」を意識して収録に臨むように教えていただいていたのですが、収録した音声を聞くと、すご〜く「暗く」聞こえるんです。

◆いま振り返ると・・・
初めて「音入れ」した当時を思うと、やはりこれまで経験したことのないことにビビってた!」これが大きいと思います、ハイ。骨子(シナリオ)を元に内容を自分なりに膨らませて伝える。。。慣れてないことをやるのは「生みの苦しみ」というかやっぱり大変なんです!(汗)

自分ではいい感じに喋れたつもりでも録音した音を聞いてみると、どうしても「暗く」そして「棒読み」に聞こえるんです。やっぱり自分の本心から出た言葉でないと、どうしても「言葉を置きにいっちゃう」んですね。いくら美辞麗句を並べてもダメなんですよね。話している内容が自分と一致していないと、相手にはなかなか伝わらないのです。逆に、多少、朴訥(ぼくとつ)でも、心の底から伝えたいと思って喋った言葉のほうが、相手には伝わるんですね。話していることが自分と一致しているから。

でもね、実はこの「音入れ」作業は、何度もトライすることで改善できます。 何回も実践を積むことで、徐々に、でも確実によくなります!何回も腹落ちするまで喋り尽くすと「自分と一致する」んです!僕がそうでしたから。というわけで一句

「音入れは 最初は結構 苦戦する でもねいつかは うまくなるのよ」

自分ビジネスの構築はめっちゃ面白いですよ!

自分ビジネスをまわす快感は・・・○チンコの比じゃない!!!

自分ビジネスをまわす快感はパチンコの比じゃないよ!めっちゃたのしいよ!いま、素直にそう感じます。

思えば20年以上、会社で「ダメ社員」と言われ続け、10年も単身生活を余儀なくされ家族と離れて暮らし、ついにはリストラ候補と言われた僕が、給料以外に稼ぐ手段をみつけ、自分ビジネスで新たな収入源を手にしたとき、こう思いました。「あきらめないで行動し続けてほんとよかった」
メンターに、そして仲間に心から感謝です。

実は起業の活動を始めた当初は「無理だ。僕が起業なんて・・・」と心の奥でずっと思っていました。自分ビジネスを作るのはいうほど簡単なことじゃない・・・会社にいながらの起業活動は正直大変です。会社では上司の罵声に何度もメンタルをやられました。妻や子供からも「いつ帰ってくんの?」と言われる始末。だんだん家にいないのが当たり前になって存在が薄くなっていきました。

停滞した時期もありましたがあきらめることだけはしませんでした。だいぶ回り道したけど、いまははっきり言える、あきらめなければ失敗じゃない。結果が出るまで行動し続けよう。

 日常を変えることが人生を変える

もしいま、以前の僕のように会社に行くのが辛くてとってもシンドくて、でも家族のために今日も通勤電車で会社に向かい目の前の仕事を一生懸命こなす、そんな真面目なあなたにこの言葉を贈ります。

自分ビジネスをまわす快感はパチンコの比じゃないよ!めっちゃおもしろいよ!どうかあきらめないで!!!